宮崎県日向市美々津 伝統的建造物群保存地区 ワークショップ「体験工房みみつ」の活動

2013年~2017年の約3年間、宮崎県日向市美々津町でワークショップ活動を行っていました。

地元の方々や多くの方々との出会い、貴重な日々を過ごさせていただきました。

 

・舟出の町、美々津のこと。

 2013年、宮崎県日向市・美々津小学校の全校生徒のみなさんと一緒に、粘土で素焼きの舟形埴輪を作る授業を担当させていただいたことが私と美々津とのご縁の始まりでした。
 美々津は神武天皇がお舟出をした古事記による神話伝承の残る海辺の町。
 江戸時代から明治、大正時代と時代の移り変わりの中で、美々津の港は物資の行き交う賑やかな港町として栄えました。
 現在は国の重要建造物保存地域として選定され、当時の町並みの面影を現在も伝えています。
 私の美々津の活動は、江戸時代の家屋「旧備前屋」との出会いがきっかけです。
ずっと閉じられていた家屋を、日向市にお願いしてお借りし、家を開けて風を通すこと。家に呼吸をさせる、それだけが目的でした。
開けるなら、人が立ち寄ってもらえるような場所にしたい。

それならば、自分がずっとやってきた、もの作りの体験の場所にしよう。
美々津でやるからには、その土地ならではのものを。美々津特産の和紙、日向神話をイメージさせるもの…
そこから思いが現実となり、地域のみなさんや日向市のみなさん、訪れて下さった県内各地の方々に助けられての活動でした。
2015年に台風の影響と家屋の痛みが激しく、雨漏りがひどくなり、備前屋の活動は休止となりました。

ですが、その代わりに、私が美々津の材料を持って、いろんな場所で体験の場を作ればいいのでは…と。しばらくは出張ワークショップにて活動していました。

2017年、4月よりイタリアに発つことになりましたが、
その間の知らせで、備前屋の雨漏りを修繕していただいたとの嬉しい知らせがありました。
もの作りを通して、いろんな方々と出会えたことに感謝しています。

木村道子

 

↓ 2013年に美々津の家屋を開けた当初の記録です。一部ですが。

(2013の記事)

体験工房みみつについて

宮崎県の日向市・美々津にて夏休み期間の毎週末に(7月19日~8月末の毎週金・土・日)ものづくりのワークショップを行います。場所は美々津の伝統的建造物群保存地区(通称・伝建地区)にある江戸時代の商家・旧備前屋。日向市が数年前に寄贈を受けた家屋であり、今回・この家屋のスペースをお借りして、ものづくりの体験コーナーを開こうかと準備中です。日向市教育委員会の後援や日向市観光振興課のサポートもあり、色々な方々にお世話になっております。ありがとうございます。3年間ほどずっと閉じていた家屋ということで、現在は片づけに追われております。

2013年7月19日(金)

美々津の伝建地区で準備を進めてきた、「体験工房みみつ」をオープンしました。

 

初日、はたしてお客さんは来るのか…とドキドキしていました。午前中は新聞社の記者さんが取材に。午後になると、終業式を終えた美々津小の子供たちがちらほらと。20日、21日は美々津和紙を使用したランプシェードづくりも。みなさん、楽しく過ごされていたようです。そんなこんなで、なんとか過ぎて行ったオープン3日間。ホッと一息。と、思いきや、どうしても月曜日に体験に行きたい!というお客様からの連絡があり、次の日の月曜も午前中だけ開けました。こんな感じで、今年の夏は美々津で活動します!

伝統的建造物「旧備前屋」スペースをお借りして、ものづくりの制作体験ワークショップを実施しました。
「体験工房・みみつ」という名前で、ものづくりの制作体験、美々津特産の和紙を使用したものづくり。
お舟出の地の伝承から、粘土で舟の形のハニワを作る「おきよ丸」制作。
古事記にも登場する古代の装身具・勾玉制作。
 

オープン当初、宮崎日日新聞さんにご紹介いただきました。

ソラシドエアさんの機関誌「ソラタネ」の日向市特集にてご紹介いただきました。2015年7月。

みなさんとの出会いに感謝です。